コーチの役割をリストアップすれば、「競技経験があるかないか」がいかに関係しないかが見えてくる。コーチの役割を適切に理解していること、が遥かに重要である。

 

前回のお話

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<Good Coach>

A:スカウティングから練習メニューの作成まで

1)相手チームに勝つイメージができるまでスカウティングする

2)選手の特徴を生かし明確な戦い方を選択する

3)より効果的な練習メニューをつくる

※スカウティングの目的は「相手チームのスタッツ分析」ではない。「勝つイメージを明確にもつ」ことだ。そのために、ネット上のグレートゲームを参考にすることをリコメンドしたい。

 

B:練習から試合まで

1)練習の中で、各選手に生じる壁や違和感を確認する

2)壁や違和感を取り払う練習メニューに変更・追加する

3)戦い方を選手からフィードバックをうけ、ブラッシュアップする

※選手から学び、よりよい戦い方の提案を促し、よいよい戦い方が見つかれば柔軟に方向転換する。

 

C:試合から試合終了後まで

1)成功に対しては「good job!」。失敗に対しては「good feedback!」

2)練習していないことを試合中に口にしたり、強制させたりしない

3)試合直後は選手の姿勢に対して健闘をたたえるのみ

→Aに戻る

 

 

<Bad Coach>

A:スカウティングから練習メニューの作成まで

1)なんとなく試合を観て主観的に判断する(もしくは観ない

2)根拠のない戦い方を選択する

3)根拠のない戦い方に基づき練習メニューをつくる

※勝ちのイメージができていない状態で、根拠のない戦い方を選択し、それを元に練習メニューをつくるので、効率が悪く勝敗に直結しないムダな練習になる。

 

B:練習から試合まで

1)選手のプレーのみにフォーカスし、うまくプレーできなければ叱咤する。

2)選手の反復不足に原因があると考え、ひたすら(ムダな)練習を反復させる。

3)「戦い方」という全体像は消え去り、(ムダな)練習メニューを極めることにフォーカスする。

※選手のプレーだけをみて、心を度外視し、コーチの努力不足でつくった傲慢さの塊のようなムダな練習を、ただただ選手に押し付ける。

 

C:試合から試合終了後まで

1)成功に対しては「当たり前」。失敗に対しては「なにやってるんだこの野郎!」

2)練習していないことを試合中に強制させる

3)試合直後は選手の悪いプレーにフォーカスし、おまえたちが悪いと洗脳する

→Aに戻る

※勝てないのは選手の質(運動能力やスキル)の問題であって、リクルートできるチームには勝てないなどと平気で口にする。

 

私は自身がGood Coachでありたいと切に願うが、ひとたび気を抜くとBad Coachが顔をだす。その度に肩を落とし、自分の未熟さにホトホト嫌になる。しかし、選手の人生を自身の未熟さで踏みつけながらも、Good Coachを目指し続けるのがコーチの道である。コーチ業はそれほど罪深いものであることを自覚したい。ゆえに、コーチこそ、選手やその親、応援してくれるすべての方々に感謝しながら、精進するべきである。